「肌断食」ってご存じですか?
ここ数年美容ブログやSNSで広まった美容法で、毎日のスキンケアをあえて絶つことで素肌本来の機能を取り戻すというものです。
著名な美容家や芸能人が実践していることで話題になりました。
「毛穴の開きが改善した」「いちご鼻が治った」という口コミもあるようで、毛穴の悩みがある方には気になる美容法ですよね。
メイクもスキンケアもストップするというかなり極端なケア方法ですが、本当に効果はあるのでしょうか?
肌断食について解説
肌断食とは、上記の通りメイクや基礎化粧品などによるスキンケアを止めることです。
これにより肌を休ませて、肌が本来持っている機能を回復することが目的。
肌本来の機能って?
外部刺激や異物の侵入から肌を守るバリア機能や保湿の機能は、もともと持っているはずのもの。
そもそもヒトの肌には、新陳代謝の仕組み「ターンオーバー」が備わっています。
肌が生まれ変わるために新たな皮膚細胞が上へと押しあがり、古い皮膚は角質や垢となってはがれ落ちます。いろいろな理由から働きづらくなった肌本来のパワーを復活させよう!というのが、肌断食の大前提です。
肌断食には決まった定義がない
メイクの頻度はライフスタイルによって様々。
家で過ごす時間が長いためにノーメイクでも一日過ごせるという方もいれば、お仕事や通学があるからメイクは必須という方もいます。ですので、人によって「効果がある!」とされているやり方が違うのです。
現実的には難しい方法ですが、メイクは一切行わずケアは水かぬるま湯を使って行い、皮脂汚れが気になる時だけ無添加の石けんを使うという徹底したツワモノも。
肌断食はおすすめなの?
場合によっては効果を発揮しますが、極端な肌断食はおすすめできません!
肌断食のやり方やメリットをお話する前に、その理由を詳しくご説明します。
肌断食に向いていない人がいる
肌質によっては逆効果なので注意!
肌が弱い方や敏感肌の方、かゆくなりやすいタイプの方、アトピーやかぶれのような皮膚疾患がある方は避けたほうが無難です。
素人判断で肌断食を進めてしまうと、肌に悪影響を及ぼし皮膚疾患の悪化に直結することがあります。
肌荒れの見極めが難しい
肌断食を始めると、肌を取り巻く環境がガラッと変わったことで乾燥やつっぱり、ゴワゴワ感が生じることがあります。
これはスキンケアに慣れた肌が本来の機能を取り戻す「好転反応」とされています。
しかし、肌断食による肌荒れが好転反応によるものなのか、逆にスキンケアをやめたことで肌がダメージを受けているためのものなのかを判断するのは難しいもの。肌がダメージを受けた状態で放置してしまうことにもつながるので、自己管理に自信がなければやめましょう。
紫外線対策ができない
シミやシワ、たるみなど様々な影響を肌に及ぼす紫外線。
日焼け止めやUVカット機能を施した化粧品は肌への刺激も強いため、肌断食においては大敵とされています。
しかし、これらのアイテムを使用しなければ肌は紫外線を直に浴びてしまいます。帽子や日傘、手袋などを使った紫外線対策も可能ですが、肌全体への対応としてはやはり限界がありますよね。
「プチ肌断食」を効果的に取り入れて!
メイクやスキンケアをいきなり絶ってしまうのは、思わぬ肌トラブルや毛穴トラブルにつながる可能性も。
完全にやめてしまうのではなく、必要最低限のスキンケアに絞って行う「プチ肌断食」であれば、生活にも取り入れやすいですよ!
「プチ肌断食」は刺激を避け続けるのではなく、いったん肌の状態をリセットするという考え方。
ここからは「プチ肌断食」によって効果が期待できる肌断食のメリットや、明日からでも始めやすいプチ肌断食のやり方についてご紹介します。
肌断食のメリットって?
一般的に肌断食のメリットとされているのは以下のポイントです。
- 角栓やニキビにつながる皮脂の過剰分泌を抑える
- 肌の負担が軽減する
- 肌のリセットで断食後のスキンケア力UP
角栓やニキビにつながる過剰な皮脂を軽減
ターンオーバーのサイクルを回復させることで、皮脂の過剰分泌を解消して毛穴の角栓やニキビを減らせる点が大きなメリット。皮脂の過剰分泌は乾燥にもつながりますから、乾燥肌を軽減することにもなりますよ。
角栓が生まれるプロセス
「角栓」は、不要な角層と皮脂が混ざり合ってできる毛穴をふさぐ栓。
毛穴内部の角層が押し上げられてはがれるタイミングが乱れ、そこにベタつきのある皮脂がつくことで生まれます。
角層がはがれるタイミングの乱れはすなわちターンオーバーの乱れです。
肌本来の力で皮脂の過剰分泌を抑える
ターンオーバーの乱れや毎日の過剰なスキンケア、肌の乾燥が続くと、肌を守ろうとする体の力が働いて皮脂分泌が多くなります。
はがれない角層と過剰な皮脂は、ニキビや毛穴詰まり、黒ずみなど深刻な肌トラブルに直結する原因。
肌への刺激と皮脂の過剰分泌を抑え、毛穴レス肌につなげ肌の力を正しく整えることができます。
肌の負担を軽減
たくさんの化粧品を使ったメイクや複数種類の基礎化粧品による過剰なケアをお休みすることで、肌が受ける負担を軽くし本来の力を発揮できるよう整えることもできます。
コスメや基礎化粧品は肌の負担?
私たちが普段使用しているファンデーションなどの化粧品や美容液を含むスキンケアアイテムには、品質の安定性向上や色味を出すことなどを目的にいろいろな成分が配合されています。
成分によっては肌本来の水分や必要最低限の油分を奪ってしまうことも。
これらが肌の負担につながると考えられたことから、肌断食が人気を博しているのです。
スキンケアで肌が甘える?
過度なスキンケアによって肌が外部の美容成分に慣れて甘えてしまい、肌の機能を低下させるという考え方もあるようです。
使わないことで節約も
肌への効果とは少し異なりますが、スキンケアアイテムやコスメの使用を控えることでいつもよりも減るペースが遅くなった!という声もあるようです。
肌断食後のスキンケア力UP
肌本来の力をよみがえらせることで、肌断食終了後に行うお手入れの効果を普段よりも実感することができるようになります。
化粧ノリ向上にも期待が持てますよ。
効果的な「プチ肌断食」方法はどれ?
肌断食には定義がなく取り組み方は人それぞれというご説明をしてきました。
トライしやすくオススメしたいのは、以下のふたつです。
- 週末だけ肌断食
- 夜だけ肌断食
それぞれの方法については後ほどご説明します。
専門家のアドバイスをきちんと聞いて
ひとつ気をつけてほしいのが、「必要に応じて医師の診断を受けながら行う必要がある」こと。
先程もお話しした通り、肌断食中をしている人の中には「好転反応」を感じるケースがあります。
肌の状態が悪くなったとしても、好転反応か否かということは専門の皮膚科医でなければ正しく判断できないと考えてください。
なるべく皮膚科医にアドバイスをもらいながら、肌断食を行うことをおすすめします。無理な肌断食はやめましょう。
美肌実現!「プチ肌断食」のやり方
ここからは、「週末だけ肌断食」「夜だけ肌断食」について、それぞれ実践方法をご説明します。
ダラダラと続けてしまうのではなく期間を設け、スキンケアのストップと並行して体そのものの調子を整えることで、しっかり肌のリセットができますよ。
「週末だけ肌断食」
オフ日の土曜日、日曜日だけメイクやスキンケアを一切ストップしてしまう方法です。
ポイントは以下の通り。
- 肌ケアはお休み
- 洗顔は軽めに
肌ケアはお休み
金曜日から日曜日の夜にかけて、化粧水や乳液、クリームなどを塗らずに過ごします。
クレンジングで普段のメイクを落とし優しく洗顔したら、スキンケアはこれで終了。朝は水洗顔し、化粧品は一切使いません。そのため、口紅のようなポイントメイクもお休みします。
洗顔は軽めに
メイクをしない期間中、落としたいのは過剰な皮脂、汗、顔についた細かなほこりのみ。
ですからクレンジングや刺激の強い洗顔料はNGです。
低刺激の洗顔フォームや石鹸を手のひらやネットでしっかり泡立て、たっぷりの泡でやさしく洗うだけにとどめましょう。
摩擦による刺激を避けるため、ピーリング効果のある洗顔料もやめておきましょう。
「夜だけ肌断食」
こちらはお風呂上りのスキンケアをストップする方法。
まとまった休日を定期的にとれない方や、外出機会が多い方も試しやすい方法です。
こちらのポイントも2つ。
- 期間は1週間前後をめやすに
- どうしても乾燥が気になる時は低刺激の導入液を
期間は3日~1週間前後をめやすに
こちらは夜のクレンジングと洗顔を終えた後、何も肌につけずにそのまま就寝するという方法です。
朝は水だけで顔を洗い、いつも通りのスキンケアとメイクを行います。
気を付けてほしいのは、プチ肌断食を試す期間。
週末ケアと異なりやろうと思えば毎日続けられそうに思えますが、あくまでプチ肌断食に効果を期待したいのは肌のリセット。肌の様子を経過観察しながら自分に一番合った実施期間を見極め、月1ペースで定期的に行いましょう。
短すぎる肌断食もNG。ただ肌のお手入れをサボった状況と変わりませんよね。
また、ホルモンバランスが大きく乱れる生理前や生理中の実施はやめましょう。
どうしても乾燥が気になる時は低刺激の導入液を
初めて肌断食を実施する時、心配になるのは乾燥。
2日目からは皮脂の分泌が適度になることで「むしろしっとりしてきた」という口コミも多いようですが、不安を抱いてしまいますよね。
どうしてもパリパリする肌が気になったら、導入液として使える化粧水やブースターだけで肌をケアしましょう。ワセリンのようなフタをするケアは避けて。
プチ肌断食の共通ルール
いくら肌をキレイにしようと頑張っても、生活習慣が乱れては元も子もありません。
スキンケア以外のことにも気遣って、肌のリセット期間を体のリセット期間としても活用しましょう。
- 胃腸をしっかり休める
- お風呂にしっかりつかる
- 水をたくさん飲む
- ぐっすり寝る
胃腸をしっかり休める
炭水化物やお肉、甘いものをガッツリ食べてしまうのではなく、消化の良いものを摂ることでエネルギーを肌や体に回りましょう。
お風呂にしっかり浸かる
シャワーだけですますバスタイムはダメ!
39度くらいのぬるま湯をしっかり張って20分、汗がじんわり出てくるまで浸かってみましょう。汗腺や皮脂腺が開いてデトックス効果につながります。
さらに角栓がふやけて柔らかくなり、洗顔でも取り除きやすくなります。
水をたくさん飲む
キレイな水を取り入れて、汗をかいた分をしっかり補いましょう。ミネラルウォーターでしっかり補給がおすすめです。
1日2リットルをめやすに、コップ1杯分をこまめに飲むよう心掛けを。
ぐっすり睡眠
肌の回復力を高めるため、早めに入眠してぐっすり眠る質のいい睡眠を。
寝る直前のスマホやタブレットは避け、アロマの力も取り入れて快適な入眠環境を作れば効果倍増です。
肌断食はやりすぎず、正しく本来の力を回復
適切に行えば肌のターンオーバーや皮脂分泌をリセットし、毛穴ケアやニキビ、黒ずみ回避、化粧ノリアップなどいいことずくめの肌断食。
やりすぎない「プチ」にとどめ、体の回復期間としても活用しましょう。
実施にあたり不安があれば、医師にきちんと相談してくださいね。
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