薬剤や水、レーザーなどの力を使って不要な角質を取り除く「ピーリング」。
透明感をアップさせたり、ターンオーバーを整えて肌トラブルを減らしたりとお肌にうれしい効果があるため注目されています。
美容皮膚科で行うケミカルピーリングやウォーターピーリングに加え、エステサロンのコース、市販のアイテムを使ったお手軽なものまで、ピーリングの内容はさまざま。
このコラムでは気軽にできる自宅でのピーリングにスポットを当てて、メリットや注意点、おすすめアイテムなど、ピーリングにまつわる知識を解説します。
ピーリングとは?
比較的気軽に受けられることからクリニックやサロンでの人気も高く、市販の専用品も人気を集めるピーリング。
まずはその効果についてご説明します。
ピーリングとは角質ケアのこと
「ピーリング」とはそもそも、古い角質を除去するケアのことを指します。
ピーリングは英語で「皮をむく」という意味。
皮膚には古い角質から新たな角質へと生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)があり、これは約28日の周期で繰り返されていると分かっています。
ところが、生活習慣の乱れや乾燥、加齢、ストレスといった外部影響が肌に及びターンオーバーの力が低下すると、古い角質ははがれず残ってしまいます。
この古い角質を取り除く施術がピーリングです。
スクラブとの違いは?
同じ角質ケアの方法としてイメージされやすいのが「スクラブ」。
英語で「こすって磨く」「ごしごし洗う」といった意味を持つように、物理的な摩擦によって古くなった角質や皮脂、汚れをケアする方法です。
種子や塩、砂糖といった様々な粒子が配合されており、もちろんその種類は製品ごとに異なります。
いっぽうピーリングは、角質化した皮膚を柔らかくすることで除去し、肌の再生を促す方法です。
化学成分や薬剤、美容液など薬剤のほか、レーザーや水流を利用することもあります。
ピーリングとスクラブ、どっちがいいの?
ピーリングもスクラブも、同様に肌への負担につながる施術ではあります。
ピーリングは摩擦がいらないものですが、その分酸性の薬液などを使用するため刺激を感じることがあります。
半面ごしごしとこする必要があるスクラブですが、薬液による肌負担ではないため安心して使える、という人もいるかもしれません。
同じピーリングでも効果が穏やかな薬剤、強い薬剤があれば、スクラブ洗顔でも粒子が荒いもの、比較的細かいものといった違いがあります。
自分の肌質に合わせて手段や施術を選ぶことが適切です。
ピーリングの効果とは?
次は、実際にピーリングを行うことによる効果をご説明します。
ピーリングのメリット
- 毛穴の悩みを改善
- ニキビができにくくなる
- くすみがキレイに
毛穴の悩みを改善する
開いたり黒ずんだりという毛穴悩みの中には、毛穴が詰まっていることで起こるものがあります。
古い角質は毛穴詰まりを招く原因にもなりますから、きちんと取り除いてターンオーバーを正常化させれば毛穴の開きや黒ずみの解消につながります。
改善は一時的なもの
注意してほしいのが、ピーリングでの毛穴詰まり改善はあくまで一時的なものだということ。
ピーリングで詰まった毛穴を改善した後は、必ず適切な保湿ケアに努めましょう。
食生活、紫外線ケアも含めて徹底することが大切です。
ニキビができにくくなる
角栓はニキビの原因となるものですが、これにも古い角質が影響しています。
ニキビは古い角質や皮脂が毛穴に溜まることから始まり、その毛穴にアクネ菌が繁殖することで発生します。
アクネ菌に抵抗しようと肌が炎症を起こし、赤ニキビに発展してしまうのです。
くすみがキレイになる
角層は半透明の物質です。
ですので、きちんと剥がれずに溜まっていった場合、重層化(角質肥厚)して肌の透明感が失われ、くすみにつながります。
古い角層がはがれれば美白効果も期待できるのです。
自宅ケアなら必見!ピーリング剤の注意点
自宅で使えるピーリング剤をご紹介する前に、注意してほしいポイントをお伝えします!
AHA・BHAを配合したものを選ぼう
市販されているピーリング剤の有効成分は、主に2種類あります。
- AHA(フルーツ酸)
- BHA(サリチル酸)
それぞれ効果が異なっているため、自分の毛穴悩みにピッタリのタイプを選びましょう。
AHA(フルーツ酸)
フルーツ酸はリンゴや柑橘類などに含まれている天然由来の成分です。
グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸を総称してAHAと呼んでいます。
AHAの効果は以下の通り。
- 古い角質や皮脂を取り除く
- 角質層の保湿力を高める
- コラーゲン繊維の成長を刺激し、肌の弾力をキープする
- 皮膚細胞のターンオーバーを促進する
皮膚表面の角質に作用して除去する効果が高いため、肌のくすみやゴワつきが気になる場合にうってつけ。
なお、メラニン色素を還元してシミや日焼けを軽減する作用はありませんので注意が必要です。
BHA(サリチル酸)
AHAよりも多少刺激が強く、角質軟化や融解の作用を持つことから美容業界では一般的になった物質です。
BHAの主な効果は以下のようなものです。
- 新陳代謝の活発化による皮膚の再生や美白効果
- ニキビやニキビ跡の改善
- 血流の促進
- 角質や黒ずみの除去
BHAは脂溶性で、毛穴に詰まった皮脂を溶かしながら毛穴の奥へと入り込む物質。
そのため毛穴の黒ずみやニキビ跡の凸凹に強いのが特徴です。
生理中の使用は避けよう
生理のときなど肌状態が敏感になっている場合や、もともと敏感肌で化粧品による肌荒れやかぶれを起こしやすい人の場合、ピーリングには注意が必要です。
使用するアイテムによっては症状を悪化させてしまうかもしれません。
ピーリング剤の中でも石けんタイプは最も刺激が穏やかで、次に美容液やクリームタイプのものが比較的低刺激です。
このようなアイテムを選ぶことで肌トラブルを回避しましょう。
自宅で使えるプチプラピーリング剤
ここからは、ぜひトライしてほしいおすすめピーリング剤をご紹介します。
トライしやすい価格のものから、口コミ人気も高く実際に使いやすいと感じられたアイテムを挙げました。
ぜひ購入時の参考にしてみてくださいね。
イルミルド製薬 ピーリングジェル (医薬部外品)
引用:www.amazon.co.jp/dp/B078TS3B3B
優しい使い心地がうれしい、安心の医薬部外品ピーリングジェル。
古い角質層へとアプローチして汚れを洗い流しながら、日焼けによるシミやそばかすを防ぎます。
価格も安価で試しやすく、乾燥肌の方にもおすすめです。
そのまま!ハトムギエキス配合ピーリングジェル
引用:www.amazon.co.jp/dp/B00GNONHNO
こちらも安価で購入できるピーリング剤。
フルーツ酸の力でしっかり角質を除去できるうえ、荒れ肌予防に最適なハトムギも配合されています。
お肌にやわらかさや弾力、化粧水をぐいぐい浸透させる力をもたらしてくれますよ。
たまのピーリングで毛穴ケアを
美肌に導いてくれるうれしい効果が多いピーリング。
毎日のスキンケアにプラスワンとして取り入れてみるのも良いですね。
少なからず肌に刺激があるためやりすぎは厳禁ですが、適切な回数にとどめて保湿もしっかり行えば、ご家庭でも続けていくことができそうです。
毛穴の悩みや黒ずみ、くすみ対策に、ぜひスタートしてみてくださいね!
人気の炭酸パックパックランキングBEST3
-
1位
HADAFUWA
保湿力と毛穴洗浄効果はサロン級!混ぜずに使える手軽さも◎
製薬会社とエステサロン、美容機器メーカーが「自宅でエステのようなケア」をコンセプトに共同開発した炭酸パック「HadaFuwa」。一般的な炭酸パックの約20倍に相当する超高濃度炭酸が、肌の新陳代謝を促し8種の美容成分をしっかり届けてくれます。1剤のみで混ぜずに使えてお手軽なのも好感度大!
-
2位
ホメオバウ O2パック
エステティシャンからの信頼も厚い実力派
炭酸パック業界のけん引役「メディオン・リサーチ・ラボラトリーズ」の特許に基づき製造・監修された「O2パック(オーツ―パック)」。炭酸の力で血行を改善して肌本来のハリを引き出し、贅沢に配合された美容成分がくすみや老化の原因にあらゆる側面からアプローチしてくれます。
-
3位
ドクターメディオン
スパオキシジェル美容医療機関やエステのノウハウを生かした元祖・炭酸パック
炭酸パックの生みの親・皮膚科医の日置医学博士が、美容機関で培われたノウハウを生かして改良を重ね開発した「スパオキシジェル」。フレッシュな炭酸の力でハリと潤いのある健やかな肌を実現します。美容成分を含んだジェルの働きで、肌の外側からしっかり保湿する効果もあり。